堀川病院

電話番号
メゾン・ド・サンテ - 堀川病院

心の病気を抱える方のための通所リハビリテーション
デイケアナイトケアセンター
メゾン・ド・サンテ

地域生活サポート部門〔more〕

デイケア・ナイトケアセンター
「メゾン・ド・サンテ 」

デイケア・ナイトケアセンター「メゾン・ド・サンテ 」

1 社会参加を目指す、地域のベースキャンプ

精神科デイケア・ナイトケア「メゾン・ド・サンテ」、私たちは、この場所を社会参加のためのベースキャンプと考えています。心の病気を抱えながら、地域で暮らしていくことができるように応援する場所です。

  • ◆家にずっといるとストレスが溜まってしまう。
  • ◆昼と夜が逆転してしまうなど、生活リズムの乱れを感じる。
  • ◆人付き合いがなかなかうまく行かない。友人や話し相手が欲しい。
  • ◆退院したが、すぐに働く自信がない。

上記はあくまでも一例です。さまざまな悩みを持つ方が通い、ともに活動をしています。

2 参加中のサポート

  • ◆メゾン・ド・サンテでは、「担当コーディネーター制」をとっています。日頃の悩みや将来のことなど、専属の担当者が窓口となって相談に応じ、治療がより有益なものになるよう支援します。
  • ◆医師、看護師、作業療法士、精神保健福祉士、臨床心理技術者(公認心理師・臨床心理士)といった様々な職種のスタッフが連携しており、あらゆる面での援助をお約束します。
  • ◆必要に応じ、家族面接や家族会も適時実施しています。

施設環境

3 外来治療プログラム

メゾン・ド・サンテで行われている「デイケア」と「デイナイトケア」は、外来治療プログラムの一つです。退院後の社会参加への橋渡しとしての役割や入院回避のための防波堤の役割を持っています。
参加者(メンバー)はそれぞれの目標に向かって、他メンバーやスタッフとともに1日を過ごします。

4 デイケア

月曜日から金曜日の週5日行われています。主治医やスタッフと相談しながら、一人ひとりの目的・目標に応じて利用頻度やプログラム内容を選択できるようになっています。同じ時間帯に複数の活動が同時進行で行われているため、プログラム選択の幅が非常に広いのが、当施設の特色の一つです。

8:30~
開所 活動準備
朝のミーティング
(スケジュール確認・体調確認など)
午前の活動(3~4 活動から選択)
昼食、昼休み
午後の活動(3~4 活動から選択)
終了ミーティング(一日の振り返りなど)
15:30~ 終了
《週間スケジュール例》
AMPM
卓球トーンチャイム
ボッチャゲーム
グループ別活動パソコン
やさしい脳トレおやつクラブ
創作活動園芸

※プログラムは適宜見直される為、御利用頂く際は上記と異なる場合があります。

《週間スケジュール例》
イベント名
4月花見
5月堀川祭(文化祭)
7月のど自慢大会
9月秋フェスタ(スポーツ&秋祭り)
10月運動会
11月秋のバスハイク
12月クリスマス会
1月新年会

※プログラムは適宜見直される為、御利用頂く際は上記と異なる場合があります。

5 デイナイトケア

デイナイトケアをご利用の方には、上記のデイケアプログラムに引き続き、夜間の活動にも参加していただけます。仲間との交流や夕食などリラックスした時間を過ごすことができ、希望者は入浴も可能です。
活動例:カラオケ、軽運動、ビデオ観賞など。

6 ショートケア

午前中もしくは午後の半日(概ね3時間)だけ参加する「ショートケア」も実施しています。「まずは短時間だけ参加してみたい」という方もお気軽にお問合せください。

7 リワークデイケア

精神疾患で休職している方、再就職を目指している方に対して、職場復帰に向けたリハビリテーション(リワーク)を実施しています。詳細はこちら

8 年間行事

当デイケアでは、活動の成果を発表する場やメンバー同士の交流の場として、多くの年間行事を企画しています。花見や新年間など、季節ごとの行事を、メンバーと一緒に楽しめます。

9 参加方法

ご利用になるには、まずは精神科医師の診断と精神科デイケア利用の処方が必要です。まずは参加希望の旨を主治医にご相談ください。その後、スタッフがオリエンテーションを行います。
他院からの通所を希望される場合は、当院内の地域医療連携室へお問い合わせください。

10 料金 手続き

受診やご利用に関しては、ご加入の健康保険が適用されます。また当院は自立支援医療の指定医療機関となっています。これにより、自己負担分の一部において公的な支援を受けることが可能です。ご不明な点はスタッフへ気軽にお問い合わせください。
詳しくはこちらからご覧ください。

見学・体験実習

見学・体験実習

見学・体験実習

「メゾン・ド・サンテ 」概要

【職員構成】
施設長(院長)
医師・作業療法士・看護師
臨床心理技術者(公認心理師・臨床心理士)
精神保健福祉士

【施設紹介】
1F/スタッフルーム、面接室、診察室
2F/和室2室
  (ひまわりの間、すずらんの間)、風呂
  多目的スペース(創造の間)、
  フリースペース(ラウンジいこい)
3F/多目的ホール(スペース躍動)
4F/職業リハビリテーション室(あおぞら)、
  調理実習室(トマト)

参加する目的と得られる効果

Ⅰ.生活リズムの安定

精神科デイケアに定期的に参加することにより、毎日同じ時間・同じ場所に通うという習慣がつき、生活リズムが安定するようになります。仕事や学校に行くのと同じように生活リズムを整えることは、精神疾患の回復過程において非常に重要です。
例えば統合失調症では、陰性症状によって自宅にこもりがちになったり、うつ病でも抑うつ気分から自宅に引きこもったりしてしまうことは珍しくありません。結果、昼夜逆転生活や、寝る時間が毎日異なるなどの不規則な生活につながります。しかし体内時計のバランスが崩れると精神状態も不安定になってしまい、精神疾患の症状を悪化させます。そうなると、お薬だけの治療では限界があります。
少しずつでも外へ出る・行動するという習慣をつけることが大切ですが、実際には患者さん一人の力では、これはとても難しいことです。デイケアへの参加は、生活リズムの乱れによる症状の悪化を防ぐ大きな役割を果たしてくれるのです。

Ⅱ.居場所がある・仲間がいる安心感

精神疾患の治療に専念していると、仕事や学業を休まなくてはいけないこともあり、どうしても社会から疎遠になってしまいます。これが長く続くと、「どこにも自分の居場所がない」という疎外感・孤独感を感じるようになってしまい、この感情が精神状態を不安定にします。
精神科デイケアは、患者さんに居場所を提供することで、「自分はここにいていいのだ」という安心感を与えてくれます。また同じような境遇で治療をがんばっている仲間と定期的に接する機会が持てるため、「苦しいのは自分だけではない」「同じ悩みを持っている人がいる」と感じることができ、安心感や勇気を与えてくれます。
これらは一人で自宅に引きこもっているだけでは得られないものであり、デイケアに参加することで得られる大きなメリットです。

Ⅲ.医療者に相談しやすい

精神科デイケアには、精神科医を始め、看護師、作業療法士、精神保健福祉士、臨床心理技術者など様々な職種の医療関係者がいます。デイケアに参加するたびに、これらの医療職者に相談できるというのは精神科デイケアならではのメリットです。
通常、医療者に相談する機会といえば診察ですが、その機会は多くても週に1回。患者さんによっては2週間に1回、月に1回の場合も…。限られた診察時間の中で、相談の時間を十分に取ることが難しい場合があります。
定期的に精神科デイケアに参加していると、医療者とも頻繁に接するため、病気に対する小さな不安でも相談しやすい環境を作れます。これは患者さんの安心になることはもちろん、病気が再発・悪化した時などの早期発見にもつながります。

Ⅳ.対人コミュニケーションの訓練

精神疾患発症の原因として、対人関係におけるストレスというのは少なくありません。人間は社会の中で生きる動物であり、人とのコミュニケーションは避けられません。対人関係を円滑にするスキルを習得することは、精神状態を安定させるためにとても重要です。しかし統合失調症やうつ病などの精神疾患にかかると、自宅に引きこもりがちになることが多く、対人スキルを学ぶ機会が得にくいという現状があります。
デイケアでは、他のメンバーとコミュニケーションを取っていく中で、対人関係を円滑に行うスキルを習得することができます。また対人関係がうまくいかなかった場合やトラブルが起きてしまったときも、その場に医療スタッフがいるため、相談しやすく、その場で問題点を修正しやすいというメリットもあります。

Ⅴ.社会復帰の準備になる

精神疾患の治療のために、休職・休学をしている場合、病気が良くなってきたからといって、急に元の職場や学校に復帰するのは負荷が大きすぎることがあります。復帰の際は、まずは負荷の軽い状態から挑戦し、段階的に上げていく方がおすすめです。
そのため、まずは精神科デイケアに参加していただき、徐々に慣れていってから職場や学校に復帰すると、スムーズに復帰できることがあります。デイケアは社会復帰の練習として利用することもできるのです。また当デイケアでは「リワーク(復職支援プログラム)」も提供しています。
詳細はこちら

Ⅵ.家族の負担が減る

家族が精神疾患にかかると、身近な家族にはそのサポートが求められます。しかし精神疾患の治療は他の疾患と比べて長期にわたるため、どんなに一所懸命にサポートしていても、どんなに家族思いでも、時には支える側が疲弊してしまいます。頭では病気だと分かっていても、なかなか良くならない患者さんと毎日顔をあわせているとストレスが蓄積されていき、家族関係が悪化してしまうこともあります。
そんな中、患者さんが定期的に精神科デイケアに通うことは、家族とのほどよい距離を保つためにも有効です。患者さんが通所を始めたことで、家族にも気持ちと時間の余裕が生まれ、「今までよりも優しく接することができるようになりました」という声もよく聞きます。

関連施設

トップに戻る